元不登校が語る。不登校の子どもを持つ親がすべきこと、してはいけないこと
元不登校の私が不登校だった時に親にされて嫌だったことや、どう思っていたかを書き留めます。
また、どう立ち直ったか、何をして欲しかったかということも書き留めます。
不登校の子どもを持つ親の方々、参考にしてください。
不登校の捉え方
一般的に不登校は悪いことだと言われています。しかし私はそうは思いません。
むしろチャンスだと思うのです。
もし、不登校の時に自分の本当に打ち込めるものが見つかったのなら。
それは学校に通っている子達よりも、それを伸ばす時間がたくさんあるということです。
不登校になる理由は様々ですが、勉強から逃げているのではなく、もし人間関係が理由なのであれば、精一杯守ってあげましょう。そして好きなことをとことん突き詰めさせましょう。そういう専門性のある人材が今求められているのです。
してはいけないこと
「学校に行きなさい」と言う
これはもう最悪です。子供が不登校を選択した理由も考えずに、ただ「学校に行きなさい」と言う。その前に不登校を選択した理由、これからどうするかを考えましょう。
学校に無理やり連れて行く
これも最悪です。一旦学校は置いていきましょう。
学校のことを話題に出す
不登校である以上どこかに罪悪感を感じています。
「学校の話題を出す=学校に行け」という風に受け取ってしまう可能性があります。
すべきこと
私が不登校だった時にされて嬉しかったことは、親が有給をとって旅行に連れて行ってくれたことです。その時にカメラを渡されました。旅行先でたくさん写真を撮り、カメラってこんなに表現できるんだと思いカメラにはまりました。そこから写真を撮るために外出する頻度が高くなり、次第に学校に行くようになりました。 感動的な体験をさせることが大切だと思います。
好きなことをとことんやらせましょう。せっかく時間があるのです。
人間関係で悩んでいる子には筋トレをお勧めします。
筋トレをしている人で自信がない人は見たことありません。
自信がつけば、人間関係の悩みなんて小さなことだと気づくはずです。
小学生、中学生にとって、学校というのがその子のほぼ全てだと思います。
しかしコミュニティは学校だけではないと伝えてあげてください。
様々なところに連れて行ってあげてください。
世界の広さを感じさせてあげてください。
学校というものがいかに小さなコミュニティかわかるはずです。
不登校で悩む子は学校が全てなのです。そのコミュニティが一番大事だと思っているのです。
でも実際はちっぽけなのです。
子供の気持ち
私の不登校時代の気持ちを書きます。
本当に申し訳なかったです。情けなかったです。
まさか自分が不登校になるとは思いませんでした。
腫れ物に触るように、話しかけてくるのもわかっていました。
親戚の方々に心配かけているのもわかっていました。
ご飯作ってくれてありがとうございました。
シングルマザーで苦しいこともわかっていました。
こんな息子で本当に情けないです。
不登校の時に、静かに見守ってくれてありがとうございました。
感謝の気持ちは伝えきれません。
言葉にすれば薄っぺらくなってしまうようで嫌いなのですが、このような気持ちでした。
今不登校の子、すでにこう感じていながらも言葉にできない子も多いはず。
ゆっくりでいいから頑張ろうぜ。
どう立ち直ったか
前述の通り、カメラとの出会いも立ち直るきっかけになったのですが、一番は友達だと思います。私が不登校になった理由は、生徒同士の人間関係というよりは、教師との人間関係だったのです。もともと野球部に所属しており、小学校の時から一緒に野球をやっていた子が救ってくれました。
不登校でいきなり一人で学校に行くのは厳しいと思います。
誰か一緒に行ってくれる子がいれば、その子は救われると思います。
うまくまとめることができなかったですが、不登校の子は気長に見守りましょう。
人が変わるきっかけは、意外にも小さなことです。
そのきっかけに出会える日まで待ってあげるのが親の役目ではないでしょうか。